歯周病

毎回歯石を取りに行っても治らない? 毎回歯石を取りに行っても治らない?

こんにちは院長の竹内です。

 今回は初診の患者さんで歯科医院に何回も通っているのに膿が出て血が出る症状もおさまらないので当院にお越しいただいた方のケースです。

 歯科医院に通っても膿を毎回出してもらったり、歯石を取ってもらっているのに症状が改善しないようなことはありませんか?その場合にまず疑わなければならないのは、適切な診査診断が行われておらず、診断名が間違っていることです。

 たとえば、歯茎にニキビのようなできものができてしまっている場合は原因が根の病気のことが多く、この場合は虫歯が歯の内部の神経の部屋に進行してしまい、根の先に膿ができているため、膿を外からつぶしても解決になりません。正しい根管治療が適応となります。

 歯周病においても同じです。あくまで、こういった病気は感染が原因であるためその根本的な原因の解決と治療を行う必要性があります。

 それでは今回のケースを見ていきましょう。

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患者さんは右上の奥歯の歯茎からの出血が気になるとのことでした。よくお話を聞くと治療は20年前に行い、3年ほど前からお掃除に通っていたそうです。行くたびに歯石は取ってもらい一時的には良くなるがまたすぐに腫れが繰り返してしまうとのことでした。

レントゲンの写真を見てみると奥歯の骨はすでに根の先までなくなっており、歯の根の一部は溶けてなくなってしまっているのがわかります。カラー写真を見ると手前の歯と金属でつながっており固定してあるため、揺れが出なかったのでしょう。

このようなケースの場合色々なことが考えられます。

一つは適切な歯周病治療を行い、歯周病の進行が停止してSPT(歯周病安定期治療)へ移行した後に患者さんの通院が途絶えてしまい、再度進行が再開した場合です。今回のケースでは治療がかなり昔に行われていたためこのような可能性は十分考えられます。なので歯石をしっかり除去してもらったあとも定期的にブラッシングのチェックのため歯科医院へ通院する必要性はあるでしょう。

また、適切な診査診断が行われず根本的な治療が行われていなかったため進行が停止できなかった可能性も考えられます。

 

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今回は大変残念ではありますが抜歯という選択となってしまいました。

奥歯は通常、根が3つありますがこの又の部分(分岐部)全体に感染が広がっており、根の先まで骨が吸収しているためご自身でのコントロールが不能なため抜歯が適応となりました。

歯周病による骨の減少は、骨が細菌に感染しないように防御機構により起きるため痛みがなくゆっくり進行します。

少しでもおかしいなと思った場合はお早めに歯科医院での治療を受けたほうがいいでしょう。

※本症例は厚生労働省の医療機関のホームページの内容の適切なあり方に関する指針に則り掲載しております。

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